能登だより
2017-08-20石川縦断キャンプ「ACTIVE2017」その⑯
2017-08-20石川縦断キャンプ「ACTIVE2017」その⑮
ACTIVEです。8/19、10泊11日のキャンプも9日目を迎えました。
午後はボランティア企画のレクリェーションで、班の協力を必要とする課題解決型のゲームを行い、チームワークを更に高めました。課題に対して意見を出し合う雰囲気はとても和やかで、言いたいことを言い合える関係が出来ていました。誰かが失敗しても、責めるようなことはなく、お互いをありのままに受け入れることができています。白山登山を経て、今日まで進んできた約217kmの道のりと経験が、子供達の中にしっかりと根付いていました。
夕方にかけて、明日の最終ゴールに向けての話し合いを行いました。能登半島最先端の禄剛崎までは約34km。今までのサイクリングの集大成として何を大切にして走るのか、まずは個人で目標を立て、お互いの考えを確認します。その後、チームとしての目標について話し合い、全員共通の思いとして班の旗に書き込みました。決意も固まり、ゴールへ思いを馳せると、いよいよとなる旅の終わりを実感し始め、さみしく感じている子も多くいるようです。
夜の振り返りでは1人1人に家族からの手紙を渡しました。しばらく離れていた家族からのメッセージに、思わず涙が溢れます。何度も封筒から取り出して読み直し、それぞれに思いをかみしめていました。キャンプという非日常生活だからこそ、改めて知った家族の暖かさ。体育館の中には、子供達のすすり泣く音だけが静かに響いていました。
明日はいよいよサイクリング最終日です。ゴールへの期待はもちろん、終わってしまうことに対する寂しさ、そして何よりも仲間とやり遂げたいという気持ち。様々な思いを胸に、禄剛崎を目指します。
2017-08-19石川縦断キャンプ「ACTIVE2017」その⑭
2017-08-19石川縦断キャンプ「ACTIVE2017」その⑬
ACTIVEです。約75kmを走り切り、県立能登少年自然の家に宿泊しています。
8/18は長い1日でした。早朝、宿泊していたキャンプ場付近を出発し、2回目となる能登島選択ルートの始まりです。班ごとに選択ルートでの目標を確認してから出発しました。分かれ道や交差点にさしかかる度に地図を広げて話し合い、能登島の東端から西端を目指します。基本的なルールは昨日と同じですが、今までの姿とは違った様子が見られました。
意見の対立から言い合いになったものの、お互いに歩み寄り再び全員でゴールを目指すことを選んだ班。坂のあまりの角度と長さに、涙をボロボロと流しながらも、ペダルを踏み少しずつ前進する班。仲間同士本気でぶつかり合い、課題に取り組んだからこそ、選択ルートが意味のあるものになり、お互いの理解がさらに深まったように思います。
選択ルート後、県立能登少年自然の家を目指しました。前日までのルートに比べ、起伏の激しい道が続きます。いくつもの坂を乗り越えた後、コース終盤に待ち構える、距離が長く、勾配も急な上り坂。カーブするたびに目に飛び込んでくる、終わらない坂にめげそうになりました。しかし、はぁはぁと息を切らしながらも、子供達が自転車を降りて歩くことはほとんどありません。その姿に「諦めたくない」という強い意志を感じました。
夜、この日のサイクリング行程についてふり返りを行いました。意見を言い合ったこと、励まし合ったこと、そしてみんなで乗り越えたこと。お互いの思いを共有し、認め合うことでチームの結束は更に強くなりました。
8/19は施設滞在日。キャンプもいよいよ終盤にさしかかってきます。
大型カヌー(予定)に挑戦し、8/20の最終ゴールへむけて気持ちを高めていきます。
2017-08-18石川縦断キャンプ「ACTIVE2017」その⑫
2017-08-18石川縦断キャンプ「ACTIVE2017」その⑪
ACTIVEです。夜から朝にかけて雨予報のため、テント泊をとりやめ、近くの集会所をお借りして宿泊しています。
8/17午後、いよいよ能登島選択ルートが始まりました。スタートの時点で、子供達の顔つきは今までと違い、不安と緊張の入り混じった表情をしていました。選択ルートが始まった後は、道がわからなくなった時、また、合っていても不安になれば、その都度立ち止まり、皆で確認をしながら力を合わせて進みます。中には予定とは全く違った道を通った班もありました。
最終的には全員今日のゴールである松島オートキャンプ場に到着しましたが、その心情は様々です。班の中でイニシアチブを発揮した子、発言したのに意見を聞いてもらえなかった子、仲間の口調をきついものに感じ、不満を持っている子、そんな子のフォローを一生懸命してくれた子・・・。今まで一緒に苦しさを乗り越えてきたからこそ出せるようになってきた自分の姿。それによって起こる今まで以上の仲間同士の摩擦。班それぞれ、新たな課題に直面し、子供達の関係性はお互いに更に一つ、深まる準備をしているように見えます。
夜、明日の選択ルートに向けての話し合いを行いました。各班、今日の反省を踏まえた上で臨みます。
明日はACTIVEの中で最大の山場。体力的にも精神的にもハードな1日です。朝6時から選択ルートで能登島を出る手前まで進み、その後、スタッフの先導で能登島から約60km先の県立能登少年自然の家を目指します。走行距離は合わせて75km~80kmです。
今日でキャンプが始まって1週間。様々な体験を乗り越えてきた仲間達ですから、明日の山場もきっと乗り越えて、大きく成長してくれると信じています。
2017-08-17石川縦断キャンプ「ACTIVE2017」その⑩
2017-08-17石川縦断キャンプ「ACTIVE2017」その⑨
ACTIVEです。
8/16のサイクリングでは午前36km、午後42kmの計78kmをこぎ切り、夕方、全員無事に国立能登青少年交流の家に到着しました。午後は天候も回復し、暑い日差しの中を進みました。朝からの疲れに加えて、夏の日差しが体力を奪います。でも辛いのはみんな一緒。子供達からは「頑張れー!」「あと少し!」といったお互いを応援する声が自然に聞こえてくるようになりました。グループの中にはペースの早い子、少し遅れ気味の子、様々な子がいますが、誰一人、自分勝手に進むことはありません。最後に傾斜のきつい坂を乗り越え、各グループでまとまってゴールしました。
到着したあと、達成感からか涙を浮かべている子供もいました。また、早く到着したグループの中には、後からくるグループを数百mも戻って励ます子供もいました。それはきっと、ゴールに諦めずに到着することが出来たのは、自分だけの力ではなく、仲間同士の声かけが大きな力になったと実感しているからです。全員で同じ苦しさを味わったからこその連帯感が18人全員に生まれ始めています。
夜は明日から2日間に渡って行われる能登島選択ルートの話し合いをしました。能登島選択ルートは、今までのように大人が先導するのではなく、子供達が自分達で考えたルートを基に、地図を見ながらゴールを目指します。計画通りにいかないこともあるかと思いますが、今まで培ってきた団結力や信頼関係、そしてお互いのキャンプに対する思いが試される2日間になりそうです。
2017-08-16石川縦断キャンプ「ACTIVE2017」その⑧
2017-08-16石川縦断キャンプ「ACTIVE2017」その⑦
8/15は施設滞在日。白山青年の家で1日を過ごしました。午前中はフォトオリエンテーリングを行い、班ごとに話し合って施設周辺のポイントで写真を撮りながら散策しました。
キャンプが始まって5日目ということもあり、お互いに慣れてきたことで、時にはぶつかり合うこともありました。それは仲良く過ごすだけではなく、意見を言い合うことのできる関係性が出来てきたことの表れです。また、対立した仲間の間を取り持つような行動も見られるようになり、スタッフの力を借りずに、自分達で考えて活動できるようになってきています。
午後はレクリェーションを行った後、全国に2000社以上あると言われる白山神社の総本山である白山比咩神社に参拝し、キャンプの無事を祈願しました。
夕方からは野外炊飯。今までの活動の中でそれぞれ感じることがあったのか、どの班も自分の役割に責任をもって取り組みました。どの班も素晴らしい出来で、お互いがお互いに認め合う和やかな雰囲気の中、自分たちで作ったカレーをおいしく食べました。片づけの場面でも、お鍋や飯ごうを、手を真っ黒にしながら最後まで磨いている姿が印象的です。
夜、明日のサイクリングについて、自分の思いと班の目標について話しました。78kmの走行距離に不安も大きいようですが、それと同じくらい「頑張るぞ、負けないぞ」という気持ちを持っています。
今日1日をとおして仲間同士の関係性が1段深まったように思います。明日の長距離サイクリング、どのように声をかけあい、走りきるのか、楽しみです。